建設業法令遵守ブログ

【建設業法】関連コラム

建設業許可業者数(令和4年3月末現在)

大野裕次郎

社員行政書士・東京事務所所長

大野裕次郎

建設業に参入する上場企業の建設業許可取得や大企業のグループ内の建設業許可維持のための顧問などの支援をしている。建設業者のコンプライアンス指導・支援業務を得意としており、建設業者の社内研修や建設業法令遵守のコンサルティングも行っている。

令和4年5月9日に、3月末現在の全国の建設業許可業者数が公表されました。

全国の建設業許可業者数

令和4年3月末現在の建設業許可業者数は475,293業者でした。

 

出典:国土交通省「建設業許可業者数調査の結果について(概要)-建設業許可業者の現況(令和 4 年 3 月末現在)-」(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001404519.pdf)より

国土交通省は、建設業に許可制度を採用した昭和47年以降、毎年度3月末時点の全国の建設業許可業者数を調査して、許可業者数の動向を把握しており、毎年度5月頃に3月末時点の許可業者数を公表しています。

4年連続で増加

令和4年3月末現在の建設業許可業者数は、前年同月比1,341業者(0.3%)増で、4年連続の増加でした。平成6年12月に施行された建設業法改正により許可の有効期間が3年から5年に延長されて以降、いつも通りであれば、失効業者数を含む廃業等業者数が新規業者数に比べて多くなるタイミングの年度ですが、前年度に引き続き許可業者数が増加していました。

なお、建設業許可業者数が最も多かったのは平成12年3月末時点の600,980業者で、このときと比べると、125,687業者(20.9%)の減少です。

行政書士法人名南経営にご依頼いただくお客様は、建設業以外の事業がメインの方が多いですが、いわゆるそのような兼業業者の建設業許可業者数に占める割合は29.0%で、前年同月比で0.4%増加でした。建設業許可業者数が最も多かった平成12年3月末時点の兼業業者の割合は21.3%で、比較すると7.7%の増加となっています。

事業承継の認可件数が1年間で1,127件

令和2年10月1日に施行された改正建設業法により、事業承継等において建設業許可を承継するための事前の認可制度が創設されましたが、令和3年4月1日から令和3年3月31日までの認可件数は1,127件でした。内訳は以下のとおりです。

    • 譲渡及び譲受け 947件
    • 合併 58件
    • 分割 41件
    • 相続 81件

調査結果の詳細はこちらから確認が可能です。
国土交通省「建設業許可業者数調査の結果について-建設業許可業者の現況(令和 4 年 3 月末現在)-」