建設業許可・経営事項審査等の申請手続の電子化(電子申請)について
社員行政書士・東京事務所所長
大野裕次郎
建設業に参入する上場企業の建設業許可取得や大企業のグループ内の建設業許可維持のための顧問などの支援をしている。建設業者のコンプライアンス指導・支援業務を得意としており、建設業者の社内研修や建設業法令遵守のコンサルティングも行っている。
令和3年3月3日に、「第2回建設業許可・経営事項審査等の申請手続の電子化に向けた実務者会議」が開かれました。国土交通省のホームページに、実務者会議での配布資料が公開されており、建設業許可・経営事項審査の電子申請化までの業務フローに係るサンプル画面等で電子申請のイメージをつかむことができます。
電子申請化に向けた今後のスケジュール感は次のとおりです。
今後のスケジュール
令和5年1月からはシステム運用が開始される予定です。
■令和3年4月頃 | 第3回実務者会議 |
→第二回実務者会議やアンケート調査を踏まえた仕組み等について説明 →利用料について合意 |
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■令和3年6月頃まで | 各都道府県が令和4年度予算要求に向けて必要な準備ができるよう、CIICが個別に相談等に対応。 |
■令和3年6月頃から | 開発着手 |
■令和3年夏頃まで | 許可行政庁において、令和4年度予算要求に向けた準備 |
■令和4年6月頃から | 電子申請システムのテスト |
■令和4年7月頃から | マニュアル、ヘルプデスク等の準備 |
■令和5年1月から | システム運用開始 |
ユーザ認証方法
申請者側は、経済産業省提供の認証サービスである「GビズID」による認証を行うことになります。
電子申請においては、gBizIDプライム/メンバー/エントリーの3種類のアカウントの内、gBizIDプライム/メンバーのみログイン可能となるようです。
申請者は法人代表者もしくは個人事業主の位置づけであるgBizIDプライムアカウントの所持が必須で、gBizIDメンバーアカウントは、gBizIDプライムアカウントが作成し、申請可能なサービスを設定する事で申請が可能となります。
サンプル画面
(国土交通省「第2回建設業許可・経営事項審査等の申請手続の電子化に向けた実務者会議(2021/3/3)配布資料」https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/tochi_fudousan_kensetsugyo_const_tk1_000001_00010.htmlより抜粋)
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